つれづれなるままに無線研究日記

私は現在TUSで無線研究に従事する学生です。サークル(Mice)ではマイクロマウスというロボットをつくっていましたが人間関係に疲れを感じ現在は自主活動休止中です。これからがんばります。

前編の続き

アムダールの法則により8コア以上のマルチコア化もコスパが悪くなることになる。(現在のcorei7 シリーズでは4の物理コアに8スレッドが用意され8論理コアとして利用している。論理コアは物理コアに比べ30パーセント程度の性能しかないとされている。)

そのCPUの代わりにダイの中で増大を続けているのがiGPUだ。コンシューマ用とではHDや4Kに対する需要の広まりからより高性能なiGPU(integratedGPU)が使用されるようになってきた。

NvidiaのGeForceGTX1080などのdGPU(discreteGPU)に比べればPassMark社のベンチマークスコアで比べたとき12607に対してIntelHD530は977と約13分の1の性能になっている。

しかしここで重要なのはそれでも十分だという層がかなり多いことである。

最先端の科学研究の現場ではGPGPUが利用されていることもあり今後もGPUはますます重要になってくるものと思われる。

DRAMSRAMに関しても貫通ビアを使うなどプロセス技術の停滞に対応するために積層技術などさまざま出てきているがどれも天井が見えているような気がする。

メモリもDDR4の普及などさまざま出てきたがどうもDDR2からDDR3への動きと比べて大分遅かった。これはフォンノイマンボトルネックがCPUの速度とは到底かけ離れて存在してしまっているためにIntel側はすでにキャッシュなどでその影響を緩和しており今更メモリの転送速度を上げてもといったことであろうか。

一方GPU向けのメモリであるGDDR5の勢いは凄まじい。将来的にはさらに破竹の勢いで規格が更新されているHBMと競合しコスト面以外でGDDRが劣るのは否めないがいまだにGPU向けのメモリとして頂点にいて、GDDR6も視野に入れている。

こう見てみるとGPU周辺の勢いがCPUの勢いのはるか上を言っているように思われ未だに発展が期待できるコンピューティングの数少ない分野だといえる。(持続的発展というより破壊的イノベーションを含んだ発展をしているコンピュータでの数少ないパーツ分野)

 

多少の停滞に関しては仕方ないにしても今後数十年コンピュータの性能が持続的に発展して行く未来を願いたいものである。(プロセス技術は間違いなく10nmを下回ったときに問題が出てくるので停滞となるはずである)